「これは誤審ではないか?」“疑惑の軍配”に翔猿の本音…「(相撲は)いや、楽しくはないですよ」人気急上昇中、32歳力士の無骨な素顔
「相撲で大学に進むか、保育士になるか…」
秋巡業も半ばを迎えた10月中旬。 過密なスケジュールで疲労の色も濃い力士たちが多いなか、絶えず体を動かし、ひたすら汗をかく翔猿の姿があった。 日々移動する巡業中は筋力トレーニングができないゆえ、基礎運動に徹しているという。 「あ! トビザルだぁ~!」 子どもたちが寄ってくると、動きを止めて握手をし、記念撮影に応じ、ファンサービスを厭わない。テレビのバラエティ番組に出演する機会も増え、認知度と人気が急上昇中でもあるのだ。 「確かに声を掛けてもらえることが多くなりましたよね。もともと子どもは好きなんです。高校生の時に、相撲で大学に進むか、専門学校に行って保育士になろうか迷ったくらいですから」 子どもたちの背丈に合わせてかがみこみ、頭を撫でてやさしげな視線を送る。満面の笑みで頬を緩ませていた。 そんな翔猿が、顔を引き締めた。 「いつまでも上位陣をかき回す存在ではなく、自分も上に行きたいですよ」 最高位は東小結で、3度小結を経験したが勝ち越しは叶っていない。 まずは三役に復帰したいところだが、今後の目標を訊ねると、迷うことなく即答した。 「大関になります。目指してます」 32歳の翔猿は、自らに言い聞かせ、己の心に刻み込むように、その一言に力を込めた。 翔猿Tobizaru 1992年4月24日生、東京都出身。日本大卒業後、追手風部屋に入門し、'15年1月場所で初土俵。'20年9月場所で新入幕、'22年11月場所で新三役。敢闘賞、殊勲賞を各1度受賞。173cm、135kg。
(「SCORE CARD INTERVIEW」佐藤祥子 = 文)
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