「これは誤審ではないか?」“疑惑の軍配”に翔猿の本音…「(相撲は)いや、楽しくはないですよ」人気急上昇中、32歳力士の無骨な素顔
大の里が大関昇進を決め、話題をさらった先の9月秋場所。翔猿は5勝10敗と大きく負け越してしまう。 【秘蔵写真】「力士なのに腹筋がエグい…」「昔はガリガリだったのに」千代の富士の彫刻のような肉体美やカッコよすぎる土俵入り、地元でリラックスする貴重な姿をまとめて見る(45枚超) しかし西前頭筆頭の番付で上位陣をかき回し、その存在感には目を見張った。 「『翔猿は何かやってくれそうだ』と思われているみたいですが、自分はただがむしゃらにやっているだけなんですよ。勝ちに行ってるだけです」 真っ直ぐな視線をこちらに向ける。 3日目、結びの一番。相手は大関琴櫻だった。軍配は琴櫻に上がるが、この一番は物議を醸すことになる。 土俵際、際どい相撲となり、琴櫻が腹から落ちるのが早く、翔猿の足が残っていたように見えた。しかし物言いもつかず、「これは誤審ではないか」と誰もが翔猿に同情したものだった。 翌4日目には引き落として大関豊昇龍を下したものの、琴櫻戦の悔しさは、1カ月以上経っても、まだ癒えていない。 「同情されても……。なんて言ったらいいんでしょう。悔しいというより、どうにもうまく言葉にできないんですよ。この気持ちは、たぶん一生消化できないかもしれませんね。もう、圧倒的な相撲を取って強くなるしかない。そう思うしかないんですけど」 行司や審判批判を口にはしないものの、一戦一戦に命を懸ける“勝負師”だ。その表情と言葉に、無念さをにじませていた。
「(相撲は)いや、楽しくはないですよ」
13日目の宇良戦では互いに低く構えて隙を狙い、押し合い、いなし合う見ごたえのある攻防を繰り広げた。ふたりの熱戦が、満員御礼の国技館の土俵を沸かせてもいた。身長173cm体重135kgの翔猿に、身長175cm体重140kgの宇良。体格は同等で、現在の相撲界では小兵の部類に入る。 宇良とは入門時期が1場所違うものの、相撲教習所で一緒に学んだ仲でもあるという。 「実は、当時ふたりで『一緒に幕内の土俵を盛り上げたいね』と話していたことがあったんです。僕の出世が遅くてなかなか叶わなかったんですけどね。その意味では宇良戦は楽しみでもあるーーと言えるのかな」 この日の宇良戦でははたき込みで惜敗するが、14日目の湘南乃海戦では、珍手の“素首落とし”を決めている。 小学生時代から始めた水泳と野球で培った運動神経。今や土俵狭しと動き回る業師でもあり、イキイキと相撲を楽しんでいるようにも見えるが。 「いや、楽しくはないですよ。そりゃあ勝てば楽しいですけどね……」 キリリと整えた眉毛に、スキンケアを怠らない美肌の小顔。イケメン力士として名を馳せるが、無骨な一面を持ち合わせてもいる。 殊勲の星を挙げてインタビュールームに呼ばれることも増えたが、アナウンサー泣かせでもあるのが翔猿だ。 「そうっすね」「はい」「そうっすね」淡々と受け答え、多くは語らない。早々に自らインタビューを切り上げてしまうことさえある。 この素っ気なさが、一部の相撲ファンのあいだでウケている。 「だって、その日一日のことじゃないですか。相撲はまた次の日もあるわけだし、そうべらべらと喋れるものでもありませんよ。これが最終日ならまだしも、ね」
【関連記事】
- 【秘蔵写真】「力士なのに腹筋がエグい…」「昔はガリガリだったのに」千代の富士の彫刻のような肉体美やカッコよすぎる土俵入り、地元でリラックスする貴重な姿をまとめて見る(45枚超)
- 【あわせて読みたい】「今までにない体で」千代の富士の“肉体美”は宿敵もホレた…視聴率52.2%「頂上で、崖っぷちなんだよ」貴花田からの引導
- 【こちらも→】千代の富士の“恐怖”「なぜ腕立て伏せ1日500回をノルマにしたか?」左肩脱臼、右腕大ケガ…伝説の横綱が明かした“苦手な力士11人の名前”
- 【こちらも→】「これで千代の富士も終わりか…」伝説の横綱を襲った“人生最悪の出来事”「俺が勝ったら、悪者だな」千代の富士が35歳引退で涙を見せるまで
- 【写真】「伝説のビール売り子」おのののかが披露していたビキニ姿(全6枚)