新曲CDはどうやってできるの? 様々なプロが集結するレコーディングに密着
紅白出場を目指す歌手・黒木じゅんが18日に新曲「おとこの夢」をリリースするということで、都内スタジオで行われたレコーディング初日に立ち会ってきた。新曲のレコーディングは、果たしてどのような流れで行われるものなのだろうか。 2世歌手・黒木じゅん「めざせ紅白出場」亡き父も果たせなかった夢を今年こそ
作曲家、ディレクター、ミュージシャンなど、さまざまなプロたちがスタジオに大集合
同シングルはテイチクレコード移籍第二弾の意欲作で、カップリングにはいまは亡き父・黒木憲の往年のヒット曲「霧にむせぶ夜」が、息子のじゅんの歌唱で収録される。「おとこの夢」は、「霧にむせぶ夜」と同じく鈴木淳氏の作曲で、レコーディング当日は鈴木氏もスタジオに駆けつけ、黒木らにアドバイスをする様子が見られた。 「前回の作品(2016年発売『いのちの花だから』)と、雰囲気もメロディーラインも似た感じの曲なのですが、それは恐らく『霧にむせぶ夜』からつながっているイメージで、鈴木先生の思いがこもった作品になっています」と話す黒木は、意欲満々。 「今回は『おとこの夢』というタイトルなのですが、『男の夢を叶えるまでお前にはつらい思いをさせるけど、待たせるけど、夢がかなったら必ず迎えに行くから待っててくれ』っていう歌なんです」と曲の紹介をしてくれた。
スタジオにはほかにも、ディレクター、アレンジャー、エンジニア、そしてコーラスやオーケストラの人々など、多数が出入りしている。コーラスはコーラス、オーケストラはオーケストラと、パートごと別々のブースに入ってスタンバイしている。その間にも、アーティストマネージャーはさまざまな関係者にあいさつをして回る。 この日は、ベースとなる演奏のレコーディングが行われた。「オケ録り」と呼ばれる工程だ。約30人のコーラス、オーケストラ担当者が集まった。
実際の録音の前に、楽器の音を拾うマイクの位置や、チューニングを細かく調整しながら、マイクの距離や角度なども決めていく。いわゆるサウンドチェックと呼ばれるプロセスだ。納得の行くまで繊細な調整が行われて行く。 「ミュージシャンの中でも、スタジオ・ミュージシャンが一番ステータスが高いんです。ディレクターの指示通り、瞬時に即応して完璧に合わせた音を出さなければいけませんから、高い実力が求められるんです」とは、オーケストラのレコーディング風景を見ながらの黒木の解説だ。