羽地内海で大型船が火災 辺野古・新基地建設巡る“疑惑”絡んだ船 3年以上停泊 沖縄
25日午後3時ごろ、本島北部の本部半島と屋我地島に囲まれた羽地内海の佐我屋島付近海域で「船から煙が出ている」との通報が名護海上保安署にあった。 【地図】辺野古めぐる“疑惑”の大型船が燃えた現場 停泊中の大型船で火災が発生したため、名護海保や本部署、本部町今帰仁村消防組合消防本部が出動した。午後10時現在も対応中で、名護海保によると、船舶の船尾付近から炎と黒煙が上がっているのが確認できるという。けが人や油の流出は確認されていない。 同船は名護市辺野古の新基地建設計画を巡る詐欺疑惑に絡み、稼働しないまま少なくとも3年以上、羽地内海に停泊していた。埋め立てのために海砂利を採取すると利益が出ると県内の海運会社から持ち掛けられた埼玉県の運送会社が、約5億円で購入した。 一方、運送会社によると船舶は購入当初から稼働できる状態ではなく、運送会社は詐欺だと主張。所有権に争いがあり、船の撤去にも多額の費用がかかることから、羽地内海での停泊が続いていた。