【あのクズ】奈緒の提案で脚本変更「面白くないですか?」 ほこ美のサウスポー転向の裏側
身体づくりに励んだ奈緒「トレーニングする場所を自分で3つ作っていました」
TBS系連続ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(火曜午後10時)を担当する戸村光来プロデューサーが、オンライン取材会に出席。胸キュンシーンの制作や、主演の奈緒の意見を取り入れた設定について語った。 【写真】「めちゃくちゃカッコ良いです」 プロも絶賛した主演・奈緒のボクシングシーン 本作は、結婚式当日に彼氏に逃げられてしまった主人公・佐藤ほこ美(奈緒)が、人生どん底のタイミングで金髪の謎の男・葛谷海里(Kis-My-Ft2/玉森裕太)に出会い、プロボクサーを目指していくガチンコボクシングラブコメディー。まじめで真っすぐな性格のほこ美・29歳は、結婚目前で彼氏に逃げられ破局。さらに彼氏が浮気していたことも発覚。そんな中、優しくて人懐っこい海里に出会ったことをきっかけに「もうクズな男に泣かされるのは嫌だ!」と自分を変えるためにボクシングの世界へ一歩踏み出す。 ボクシングの迫力あるシーンと共に、ラブコメディーということで胸キュンシーンも豊富な同作。戸村氏は、「基本的にはラブストーリーで恋愛をメインに描きたいと思っていて、僕が(ドラマが)初めてということもあるので、先輩のプロデューサーや監督、脚本家、脚本協力の方にも必ず台本の打ち合せに参加してもらいました。その場で出た意見が、いろんな要素として散りばめられたのかなと思います」と語った。 「迫力を出すという意味では、(奈緒と玉森の)お2人にはすごく練習してもらいました」と語り、「映画は1か月で撮影が終わるけど、ドラマは4か月くらいあるので、そこはもうお2人とも、役作りのために全身全霊かけていて、『俳優さんって本当にすごいな』と改めて思いました」と振り返った。さらに「奈緒さんは自分でパーソナルジムや整体、キックボクシングも通っていて、(ボクシング指導の)松浦慎一郎さんのトレーニングもして。トレーニングする場所を自分で3つ作っていました」と奈緒の努力を称え、「『魅せる身体を作る場所』『ボクシングを習う場所』『身体のバランスを保つ場所』と、そこまでしていただいたので、迫力があるシーンがしっかりできているなと思っています」と語った。 胸キュンシーンのアングルについては、女性スタッフの意見も取り入れたという。「胸キュンシーンは“女性のもの”でもあると思うので、現場でADやプロデューサーの女性たちに意見を聞きつつ、『かっこいいところを、しっかりかっこよく切り取る』というのは意識して作りました」と明かした。 また、第6話で右利きのほこ美がボクシングではサウスポーだったことが分かる場面は、奈緒の実体験から加えたという。「奈緒さんと初めて会った時に、奈緒さんからの提案で、マネジャーさんたちとみんなでジムに行ってボクシングをやりました。その時に『実は私、サウスポーなんです』と。それが結構驚きで」と振り返った。「普段の奈緒さんは右利きなので、僕らは右利きだと思って右手を使う台本を作っていたんです」と、ほこ美が右利きという設定で進めていたといい、「奈緒さんから『途中で左に変わるって面白くないですか?』って言われて。いろいろな人と取材を重ねていくと、結構そういった話はあると。左に転向するというのは、初めて会ってボクシングをした時に奈緒さん側から出たアイデアでした」と明かした。
ENCOUNT編集部