広島・九里亜蓮

　いつになれば九里に援護が…。11日、広島は中日に0―4で敗れ、勝率5割に逆戻りとなった。 　まだ今季未勝利の開幕投手・九里亜蓮が好投しながらもまたも、打線の援護に恵まれず涙をのんだ。7試合目の先発舞台は、今季初のベテラン・会沢とのコンビ。序盤は敵打線をつけ入る隙を与えず。直球、スライダーを軸に打者を追い込み、2回二死からの村松から3回の打者3人は、チェンジアップ、ナックルカーブなど縦軌道の変化球で、4者連続で空振り三振を奪うなど、今季初勝利へむけ、快調に飛ばした。 　試合は中日・柳との投手戦に。唯一の〝痛恨〟は6回だった。先頭・岡林に左前打を許すと、続く大島には3球目までに追い込みながらその後、粘られ、10球目を見極められ四球で一、二塁。続くカリステを何とか打ち取ったが、二死後の中田に痛打を喫した。4球目の直球を左翼フェンスまで運ばれ、走者一掃適時打で先に2点を許した。 　何とかしたい赤ヘル打線も、この日は中日・柳の前に7回まで2安打と沈黙。9回までわずか3安打で今季7度目の完封負け。結局、九里は6回3安打2失点と好投したがまたもや勝ち星に恵まれず。 　試合後、九里は「先に点を与えてしまって、チームを勝ちに導けなかった」と気丈に話したが、九里の登板日に打線が援護できずに終わったのはこれで5試合目。またしても好投は報われなかった。