バイエルンの重鎮ルンメニゲが新指揮官コンパニにタイトル獲得を厳命 「一年も無冠というのは長すぎる」
早くもプレッシャー
バイエルン・ミュンヘンは、トーマス・トゥヘル前監督に代わる新指揮官としてバーンリーのヴァンサン・コンパニ監督の就任を発表した。 現役時代にベルギー代表やマンチェスター・シティで活躍したコンパニ監督だが、指導者としてはまだ38歳と若く、タイトル獲得などの実績もない。 そのため、コンパニ監督としてはなるべく早いうちにクラブ内外の関係者を納得させるだけの成果が求められる。特に、いまでも強い発言力を有しているウリ・ヘーネス名誉会長やカール・ハインツ・ルンメニゲ元取締役ら重鎮の支持を得られるかが重要になってくる。 こうした中、ルンメニゲ氏がドイツ紙『Bild』の取材に応じ、コンパニ監督について以下のように語っている。 「彼の成功を願っている。なぜなら、バイエルンが一年も無冠というのは長すぎるからだ。私は、彼とはまだ会っていない。彼は先週水曜日にクラブにやって来たが、私はその時イタリアで予定があって不在だったんだ。マックス・エバール現取締役は、この若くて経験も豊富ではない男の実力を確信しているようだ。私も、ペップ(グアルディオラ)に尋ねてみたが、ペップは『彼は非常に楽しみな指導者だ』と言っていたよ。バイエルンは攻撃的でゲームを支配するようなフットボールをめざしていることを忘れてはいけない。そういう哲学を彼も持っていると思う」 また、ビッグクラブで指揮を執る以上タイトル獲得は目標というよりもノルマに近いものになってくる。そのため指揮官は大きな重圧の中で仕事をすることになるが、この点について尋ねられるとルンメニゲ氏は、「彼はシティで選手として長く在籍していた。だからプレッシャーがどういうものか理解しているはずだ」と語り、心理的な面でコンパニ監督に不安はないだろうとの考えを明かした。 まずはお手並み拝見といった感じのルンメニゲ氏。この重鎮の評価がコンパニ監督のバイエルンでの仕事に大きく関わって来るのは間違いないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部