巨人・菅野、メジャーへの思い「ずっと僕の中に」 CS控え「初の日本一」に集中
巨人の菅野智之投手（34）が5日、今オフに海外フリーエージェント（FA）権を行使して米大リーグ移籍を目指す意向を表明した。4日に米メディアが報道したことを受け、東京ドームでの練習後に取材に応じ、「球団には伝えさせてもらった。僕自身、向こうでプレーする気持ちでいる」と明かした。 【写真】菅野智之に謝罪し、ペシっと頭をたたかれる浅野翔吾 かねてからメジャーへの憧れは抱いてきた。ポスティングシステムで移籍を目指した2020年オフは、新型コロナウイルス禍の影響もあって契約合意に至らず、巨人に残留した経緯がある。ただ、それ以降も「巨人でプレーすることも素晴らしいことだけど、やっぱり（メジャーへの挑戦は）ずっと僕の中であった」とくすぶる思いがあったという。 自己ワーストの4勝に終わった昨季を経て、今季はリーグトップの15勝（3敗）をマーク。防御率もリーグ2位の1・67と4年ぶりのリーグ優勝の原動力となった。13年の入団以来、確かな実績でチームを支えてきた右腕に対し、吉村禎章編成本部長は「今までのチームへの貢献度、今年の優勝に対する彼の力は認めている。彼の意思は尊重してあげたい」と述べた。 ただ、チームはまだ戦いの真っ最中にある。16日からは日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ（CS）を控えており、菅野は「チームにとって大事な時期。いまはもう、日本一になることしか僕は考えてない」と目前の戦いに集中する考えを示した。 阿部監督は「とにかく最後まで頑張ってほしい一心。監督という立場でなければ、一野球人としたら応援したい。『日本一になって、カッコつけていけ』って言いたい」と背中を押した。まずは自身初の日本一へ、全力で腕を振る。（川峯千尋）
