え? VWタイプ1ビートルのEVって!?
粛々とEV車への移行が進む今日この頃。旧車好きにとってはちと片身が狭いですよね。でも安心してください、あるんです旧車をEVにカスタムするサービスが! 色っぽグルマはお尻がちょいムチ♡
見た目はクラシックなのに中身は最新!?
「クラシカルなクルマには乗りたいけれど、面倒なトラブルは遠慮したい!」というワガママな方は少なくないでしょう。「だったら、いっそのことエンジンをバッテリーとモーターに載せ替えたら?」 そんなステキなことを思いついちゃったのが、横浜のオズモーターズ。いまでこそ珍しくなくなってきた「ヴィンテージカーをEVにコンバート」するカスタムを日本でイチ早く行ったのが、このオズモーターズだそう。
なかでも、同社のコンプリートパッケージとして定番化されているのが、フォルクスワーゲン ビートルをベースにした「e-BUG(イーバグ)」。これはビートル=カブトムシがバグ(昆虫)と呼ばれていたことにちなんだネーミング。元祖ムチ尻であるポルシェ911の遠い祖先にあたるビートルの、なんとも魅力的でグラマラスなヒップにバッテリーとモーターを積んじゃうなんて、とっても魅力的な発想ではありませんか!
Point おなじみの空冷エンジンが最新モーターに
グラマラスなヒップを生かしモーター、バッテリーなどを搭載。走りが静かでなめらかなだけでなく、パワフルに生まれ変わった点にも注目です。
この道10年以上のオズモーターズが懇切丁寧に作業を行います。外観同様、できるだけオリジナルのイメージを残したインテリアには、メーターパネルの隣に小さなデジタルメーターをこっそり配置。これはバッテリー残量を示すもの。4段MTをそのまま残した点も魅力的です。航続距離は40kWhバッテリーで200km程度。
◆ オズモーターズ e-BUG/ムチ尻だからこそできたEVコンバート!
実はビートルは愛称で、タイプ1が正式名称。これをオズモーターズでEVにコンバートしたのがe-BUG。基本オーダーメイドで、改造費は500万円から。モーター出力は135PSなので、オリジナルの2~5倍ほど。バッテリーは12kWhが標準ながら、最大40kWhまでアップグレード可能。 2024年10月号より ※掲載商品はすべて税込み価格です
写真/長谷川直紀 文/大谷達也 編集/市村広平、加藤寛太(ともにLEON)