戦車部隊がラファ検問所掌握 停戦交渉の成り行きに注目
テルアビブ、イスラエル、5月9日 (AP) ― パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム武装組織ハマスとの停戦交渉の先行きは不透明だが、イスラエル軍がテロ組織最後の拠点とみなすガザ地区南部ラファへの侵攻を開始した。イスラエル国防軍が5月8日、侵攻部隊の映像を公開した。 人道支援物資の唯一の搬入路であるエジプト国境のラファ検問所は、イスラエル軍第401機甲旅団が前日に掌握したが、一夜明けた8日も閉鎖されたままだ。 ハマスは6日、エジプトとカタールが仲介した停戦案に合意したと発表したが、停戦案は「核心部分でイスラエルの要求を満たしていない」と、同国は主張。イスラエル軍のラファ侵攻はその数時間後に始まった。 ガザ地区最南部のラファには、約130万人のパレスチナ人が押し込められており、一時停戦成立の可能性がある交渉の成り行きが注目される。 (日本語翻訳・編集 アフロ)