<ラグビー>大学選手権でジャパン組はどう輝くか
「エースというよりリーダーという気持ち。リーダーがぶれるとチームがぶれる」 主将役を全うし、選手権の連覇記録をさらに伸ばすことを考えている。 ■希少な若手FW 帝京大・坂手淳史 ランナーやゲームメーカーなどバックス陣の学生を重用するジョーンズHCだが、肉弾戦で身体を張るフォワード陣の若手抜擢は、時期尚早としている。 しかし、例外とされる存在が、一人だけ帝京大にいる。坂手淳史。身長180センチ、体重99キロの2年生フッカーだ。1年生ながら日本選手権の2回戦で、トップリーグ6季連続4強入りのパナソニックとのゲームに前半23分から登場すると思い切った踏み込みからなる鈍い音のタックルを連発した。 その後はパシフィックラグビーカップを戦うジュニア・ジャパンでトップリーグ勢を差し置きレギュラーとなっている。「自分で言うのはおかしいのですが、最後まで諦めない部分を見ていただいたんだと思います」。帰国後は、短期間の練習生扱いで代表のツアーに帯同した。帝京大筋によれば、水面下で来春以降のジャパン入りへ調整が進められているという。 (文責・向風見也/ラグビーライター)