重い病気を抱える滋賀県の女子高生 ユニバーサルツーリズムで念願の家族旅行を実現【長野・阿智村】
重い病気を抱える滋賀県の女子高校生が、車いす生活であきめかけていた家族旅行へ。 年齢や障害のあるなしに関わらず旅行を楽しむユニバーサルツーリズムの取り組みが信州でも広がってきています。 「はいここ見て、はいチーズ」 念願だった1泊2日の家族旅行です。滋賀県に住む高校3年生国友ゆいかさんは、生後3カ月から指定難病のリー脳症・ミトコンドリア病を抱え、手足が麻痺しコントロールができません。 この日は母・多美代さんと父・信之さんと飯田市にやってきました。 飯田市で水引の魅力を発信する宮下あかりさんに教わりながら水引き細工体験です。 ■宮下あかりさん 「お願いします、あかりと言います。」 ■ゆいかさんの両親 「あかりちゃんやで」 「同級生やで」 「何色にする?」 ■宮下あかりさん 「好きな色とかありますか?」 ■母・多美代さん 「黄色合わせる?あ、ニコっとしてる」 選んだのは黄色と青色。 母・多美代さんが結ぶ姿を…うれしそうに見守ります。 車いす生活で難しかった国友さん家族の旅行をかなえたのは、阿智昼神観光局と飯田市の介護事業者が2019年から推し進めているユニバーサルツーリズムの一環「昼神☆プレミアムサポート」です。 この日は昼神温泉にも訪れ看護師の手助けの元入浴を満喫しました。 ■阿智☆昼神観光局総務管理部・村松晃部長 「どんな事を望んでいらっしゃるか、どんな事で困っているのか、どんな障害や乗り越えたい壁があるのか、きちんとお互いに話をして、なるべく僕たちも色んな提案をして選んでもらって安心してもらうことを心掛けている」 あきらめかけていた家族旅行。 実現に喜びをかみしめます。 ■母・多美代さん 「(普段は)食事行っても、食事の場所なり何なりも選ぶし人が少ないところ行くし、連れて行こうと思うと、大きい(広い)所じゃないといけない。(今回は)事前にちゃんと聞き取りもしてくれるので、すごくありがたい」 誰もが安心して旅行できる街づくりを。信州でもユニバーサルツーリズムの輪が広がってきています。