貯金600万円が貯まったので「ベンツ」を買いたいです。ただ「年収340万円」だと維持費がキツイですか? 駐車場代はかからないのですが、それでも“高望み”でしょうか?
<図表1> 総務省 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)詳細結果表を基に筆者作成 図表1のガソリン代や駐車場代などは個人差がありますが、二人以上世帯は年間で約20万円、単身世帯は約12万円の維持費がかかることをおさえておくとよいでしょう。 ただしこの金額はあくまで平均値にすぎません。ベンツの場合、国産車と比べて保険料や修理代が高くなることも想定されます。維持費を高めに見積もっておいたほうがよいでしょう。 それでは年収340万円の人が車を維持していくことが可能かどうかを計算してみましょう。額面給与から約75~85%が手取りとなるため、340万円×0.75~0.85=255~289万円となり、毎年約270万円の収入があるとします。 車の維持費以外の食費や水道光熱費などの費用についても総務省の同じデータを参考にしていきます。総務省によると二人以上世帯の毎月の平均支出が約29万865円、単身世帯の毎月の平均支出が16万1753円となっており、年間にすると二人以上世帯は年間約349万円、単身世帯では約194万円です。 前記の車の維持費と年間平均支出を足すと、二人以上世帯の場合は年間約369万円、単身世帯の場合は約206万円の費用がかかると考えられます。年間収入が約270万円だとすると、二人以上世帯の場合は赤字になってしまい、維持できる可能性は低いといえます。 一方、単身世帯の場合は車の維持費を確保できますが、突発的な支出があった際に家計が苦しくなってしまう場合があります。年収が上がってから車を購入するか、固定費を抑えるなどして毎月の資金が確保できるかを確認してから購入を検討するほうがいいかもしれません。
ベンツは貯金600万円で購入することは可能だが、維持費が生活を圧迫しないかどうかを考えたうえで購入を検討しよう
ベンツの年代やグレードを問わないのであれば貯金の600万円で中古のベンツを購入することは可能です。 ただし維持費については年間で約20万円以上はかかるため、生活費から維持費を捻出できるのかを十分確認したうえで購入を検討したほうがいいでしょう。 出典 メルセデスベンツ プライスリスト(メーカー希望小売価格※2024年5月30日時点) 総務省統計局 家計調査報告(家計調査編)2023年(令和5年)二人以上の世帯詳細結果表 総務省統計局 家計調査報告(家計調査編)2023年(令和5年)単身世帯の詳細結果表 総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部