タイトリストのニューウェッジ「ボーケイSM10」を最速試打! 構えやすく、スピン性能が向上
2024年1月23日に発表されたタイトリストの新ウェッジ「ボーケイデザインSM10」。この新ウェッジをみんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修が早速試打してみた。いち早くインプレッションをお届けする。
より低くスピンの効いた弾道でピンを狙えるSM10
PGAツアーの2024年開幕戦「ザ・セントリー」で、ジョーダン・スピースやマックス・ホーマなどが手にした新しいウェッジ『ボーケイデザインSM10(以下・SM10)』の詳細がいよいよ発表になりました。 まず、『ボーケイデザイン』について少しおさらいします。2004年に米男子ツアー年間使用率で初めて1位に輝くと、それ以降その座をキープし続け、現在では50%を超える使用率を獲得している、いうなれば“ウェッジ界の雄”です。マスタークラフトマンであるボブ・ボーケイ氏は、ウェッジについて「バウンス・イズ・フレンド」とバウンスの有用性を訴えており、『SM10』にも6種類にも及ぶバウンス形状(ボーケイは“グラインド”と呼びますが)が存在するほどです。 バウンスの選び方の一つの基準は、人それぞれの入射角。アドレスでのボールの位置やハンドファーストの度合いに加えて、アウトサイドイン軌道なら入射角は鋭角に、インサイドアウト軌道なら浅い入射角になりやすいといった、人それぞれの持つインパクト条件によって候補を絞ることができます。 入射角が鋭角なタイプはDやF、Kなどの強めバウンス形状が。浅い入射角のタイプはS、M、Tといった少なめのバウンス形状が候補になるでしょう。
バンカーや芝の状態も含めてライやピンまでの距離、もう少し考えるとグリーンエッジからピンまでの距離によって様々なバリエーションが要求されるグリーン周りの状況の中で、自分にとって最適なバウンス形状を選ぶことは、スコアメイクに大いに役立つのは間違いありません。 今回の『SM10』には新たなグラインドの追加はありませんが、前作『SM9』にはなかった54度にMグラインド(バウンス8度)を追加。これは、ツアープレーヤーからの要望はもちろん、ウェッジを複数本入れるプレーヤーが増えてきたこと、さらにアイアンのストロングロフト化に伴い、下のクラブが増え、その結果、54度というロフト角の需要が高まったためだといいます。
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