坂口健太郎が日本原作の韓国ドラマで初主演!「変わらない愛なんてどこにも存在しない」劇中のセリフやBTSとの交流も語る
愛情ってどこか自己犠牲みたいなところがあると思う
若かったからこそ盛り上がった恋。その二人が5年経って、もう一度、互いの存在に向き合う。 「人間って、過去を美化していくと思うんです。きっと彼の中では美しかった思い出になっているのでしょう。だけど、二人が過ごしていた時間の中にはしんどい瞬間もあったろうし、苦しいこともあったはず。 潤吾とホンが離れた理由は相手のことを互いに理解し切れていなかったところにあるんですけど、何が一番の原因かとなると、実はすごく難しい。ホンは一緒にいられなかった時間を責めて、潤吾がこっちを向いてくれなかったと言うけれど、潤吾にしてみたら、ホンと一緒にいるためにひたすら頑張っていた。果たして何が正解だったのか」 劇中、ホンが「変わらない愛なんて世界中どこにも存在しない」と言う台詞がある。「存在しませんか」と問うと、屈託なく「どう思います?」と尋ねられた。 「僕はあると思います。あるとは思うんだけど……愛情ってどこか自己犠牲みたいなところがあると思います。恋をしている時はいろんなことを相手に求めるだろうけれど、愛情に変わって、『この人の身に何かあったら、時間や環境を犠牲にしてでも』と思えたら、初めていろんなものが芽生える。 それは結婚した時、結婚して30年経った時とまた違うのかもしれない。僕は結婚もしていないし、愛に関してはまだまだ初心者なんだろうなと思います」
出会いが縁だとしたら、離れてしまうことも縁
出会いや縁……目に見えない運命に抗わず、すんなり受け入れる。 「出会いが縁だとしたら、離れてしまうことも縁だと僕は思っています。縁があって出会うし、縁があったから離れることもある。別れっていうと、瞬間的にネガティブなエネルギーをすごく強く感じるけど、必ずしもそう感じすぎない自分がいるんですよね。別れを肯定するわけではないけど、縁があって離れてしまったんだろうなって思うほう今、周りにいる人を大切にするのはもちろん、もう会えない誰かにもそっと思いを馳せる。言葉の端々にとてつもない懐の深さを感じる。現場での通訳は韓国ドラマをリメイクしたドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」がきっかけで出会い、交流を深めてきた人。 「通訳さんは『シグナル 長期未解決事件捜査班 スペシャル』がソウルドラマアワードを受賞した時の方で、それ以来、交流があり、今回、付いてもらいました。たくさん話して、必要なことを教えてもらって、現場をやりながら、韓国語を学んでいきました。 スタッフさんが翻訳アプリとかを使って、日本語を勉強してくれている様もうれしくて。だからこそ僕も韓国語でちゃんとコミュニケーションを取れたらとずっと勉強していました。ハングル語は読めないんですけど、『こういうときはなんて言えばいい?』って通訳さんに教えてもらって、それを繰り返して覚えました」が、心がほんのちょっと楽だったりもする。だから、そう思ってしまうのかもしれません」 韓国語を学んだことで、広がった縁もある。この日の衣装もそうだが、ここ数年はプラダのアンバサダーを務めている。ミラノコレクションでは韓国のセレブたちと言葉を交わし、交流する姿が度々、目撃されている。また、件(くだん)の「シグナル 長期未解決事件捜査班」のドラマ版および劇場版の主題歌を担当したBTSとの親密さはよく知られている。 「初めましてだと、ショーの1時間弱の時間ではそこまで仲良くはなれませんが、度々、会う方とは『お久しぶりです』とご挨拶したりしますね。韓国語が役立ちます。BTSさんは主題歌をやっていただいた関係で、韓国に行ったら、連絡して、『ご飯でも一緒に』となりますし、逆に彼らが日本に来た時は『会おうね』みたいな話になります。それってスペシャルなこと」