【冤罪事件】「司法はおかしい」と母親 放火で娘を殺したとして「20年間拘束」されるも再審無罪 最高裁は「国」の責任認めず
■娘を殺したとして20年間拘束された母親
29年前、火災で女の子が死亡した冤罪事件で違法捜査により不当に拘束されたとして母親が国などを訴えた裁判で最高裁は、母親の上告を棄却しました。 母親は「司法はおかしい」とコメントしています。 青木恵子さん（60）は29年前、大阪市東住吉区の自宅に火をつけ、小学6年の娘（当時11）を殺害した罪などで無期懲役の判決を言い渡されましたが、8年前の再審で無罪が確定しました。
■最高裁は「国」の責任認めず 「警察をチェックできないなら検察なんかいらない」と母親
青木さんは「警察と検察の違法な捜査で20年間不当に拘束された」として、大阪府と国に損害賠償を求めて提訴。 大阪高裁（牧賢二裁判長）は、去年2月一審を維持する形で警察（大阪府）の取り調べの違法性を認めた一方、起訴を判断した検察の違法性は認めず青木さんが、上告していました。 最高裁（岡正晶裁判長）は3月28日、青木さんの上告を棄却し、国の違法性を認めませんでした。 この決定に対し、青木さんは「警察をチェックできないなら検察なんかいらない。最高裁も最後の砦なのに刑事裁判を変える機会を棒に振った。司法はおかしい」とコメントしています。 大阪府に対しての賠償命令は確定しています。
関西テレビ
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