阪神D4位・町田隼乙、母校のネット裏小屋を「新しくできれば」〝町田ハウス〟の贈呈約束
〝町田ハウス〟をプレゼントや! 阪神のドラフト4位・町田隼乙(はやと)捕手(21)=BCL武蔵=が24日、神奈川・相模原市の母校・光明学園相模原高の野球場で自主トレを公開。同校から2人目のNPB選手となった町田は、クラブハウスの寄贈を検討中と明かした。打てる捕手として期待の21歳。プロでも活躍し、母校の名前を有名にすることを誓った。 真冬の寒空の下で、虎の未来を担う大型捕手が始動した。クリスマスイブに母校・光明学園相模原高で汗を流したD4位・町田は、お世話になった感謝を込めたプレゼントの計画を明かした。 「(寄付を)しようかなと思っている。バックネット裏にハウスみたいなものがあるんですけど、そこを新しくできればいい」 グラウンドのバックネット裏には、4畳ほどの小さな古い小屋が建っている。練習試合などで対戦相手が訪れた際に指導者同士が使うが、その中は4人掛けのテーブルとホワイトボードでいっぱいいっぱいに。自らを育ててくれた母校に恩返しするために、一回り大きな〝町田ハウス〟建設へ意欲をみせた。 東海大相模高の元コーチで阪神・豊田も指導した松崎部長も思いも語る。「何か形に残るものを残したい。ボールとか消耗品だとなくなっちゃう。そう考えたら、クラブハウスとかが一番いいのかな」。卒業生のNPB選手は町田のほかに、西武に育成入団した同学年の金子のみ。OBで初の支配下選手として後輩からの目標であり続けてもらうためにも、名前を刻み続けられるものをリクエストした。 自然あふれる川沿いにグラウンドを構える光明学園相模原高は、これまで甲子園出場はゼロ。そして同じ相模原市には、甲子園常連校の東海大相模高の存在がある。阪神でも豊田、森下が在籍するなど多くの名選手を輩出する強豪校と比較し、「大きい声で言えないが、出身校を聞かれて光明相模原って言いづらい。名門じゃないので恥ずかしいというのはある」と町田。しかし、プロの世界へ入った今はこの現状を変えられる権利がある。高校時代に届かなかった甲子園で活躍すれば、自らの手で母校の知名度を上げることができるはずだ。 「打てるキャッチャーというところは一番強く思っているところなので、そこをいろいろな人に評価してほしい」