「投資の力」でより豊かな将来を育む、アセットマネジメントOneが取り組む「資産運用立国」への貢献
投資家のすそ野拡大には、やはり、マザーマーケットである国内株式市場の強化や活性化が必要です。米国が30年をかけて投資市場を育てていくことができた背景には、その間に着実に成長した米国株式市場があり、ゆるやかなインフレが続いていたということが土台になっていると思います。
同じように、10年単位で国内の投資市場を育成していくにあたって国内株式市場の育成は不可欠です。内外の投資家に日本株の魅力を伝えるとともに、エンゲージメント等を通じた企業価値向上の取り組みを責任をもって継続的に行っていくことが、運用会社としての使命であると考えています。
もちろん、プロダクトの面で魅力的な日本株ファンドを提供することは、私どもの大きな使命です。実際には現在運用中のファンドの中にも魅力的なファンドはあります。ただ、私たちのアピール不足であったり、投資家のニーズに適っていないなどの理由で高い注目を集めるまでに至っていないものもあります。これらのファンドについても日の目を見るような機会を作っていきたいと考えています。
また、10年~20年という期間をかけて、日本株のフラッグシップといえるファンドを作っていきたいと考えています。商品開発部門と運用部門が協働で国内大型株に集中投資し、長期のリターンを創出する商品の立ち上げを準備しています。国内の運用会社が国内株アクティブファンドでフラッグシップといえるファンドを運用している例は残念ながらこれまでなかったと思います。私どもから国内を代表するようなフラッグシップファンドを提供したいと思います。
◆投資家のすそ野拡大で「未来をはぐくむ」
――「投資」における真のすそ野拡大に向けて、2023年10月に「未来をはぐくむ研究所」を設立されていますが、その狙いと実際の活動内容は?
未来をはぐくむ研究所は、投資の啓もう活動を行っています。主に、若い方々に向けて資産運用に関する情報を広く伝えていきたいと考えています。