【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
「漫才天国」で新ネタ3本
──毎年恒例になりつつある単独ライブ『笑い飯の漫才天国』は、今年は全国は回らないんですね。 西田:大阪と東京で1回ずつです。大阪はもう終わってしまったんですけど。 哲夫:全国ツアーは3年続けてやったんでね。あっちのほうが特別なんです。また通常に戻った感じです。 西田:ほんまは、やりたいんですけど一回、寝かそうか、と。 ──東京はゲストがものすごく多いですね。8組ですか。 西田:あれもこれもええなって言ってたら、全部いけたみたいな感じで。でも僕らも新ネタを3本用意したので。 哲夫:ライブのタイトルに「笑い飯の……」ってあるんでね。ゲストが多いからって、僕らも1本というわけにはいかないじゃないですか。 ──哲夫さんは最近、実家のある奈良に完全に拠点を移したんですよね。 哲夫:もう大阪の家は引き払いました。でも、仕事の中心は大阪ですよ。 ──愛車のRX-7で大阪まで通っているのですか。 哲夫:RX-7はもうあんまり乗ってなくて、今はMX-30に乗ってます。マツダの電気自動車です。環境にいいんで。あとはときどき電車で行くこともありますけど。
「笑い飯西田のいきいきチューブ」
──西田さんは相変わらず自転車でNGK(なんばグランド花月)に通っているのですか。 西田:はい。僕も家を建てて。カステラを切ったような形の、同じ形の家が何軒か並んでいるタイプの。 ──東京の拠点はまだあるんですか? 西田:ありますよ。五反田に。ただ、仕事は断然、大阪が多いです。比率的には9対1ぐらいじゃないですか。 ──西田さんのYouTubeチャンネル『笑い飯西田のいきいきチューブ』は最近、まったく更新されなくなってしまいましたね。川や沼で、網でガサガサやって、生き物を捕獲するというチャンネルでしたが。もう少しで登録者数も1万人に到達するところだったのに。 西田:ははは。もう、ぜんぜんやってないですね。飲みに行けるようになったので。コロナのとき、時間に余裕があったので始めたんですけど。 ──情熱はもうない? 西田:なくはないですけど、どちらかというと飲みに行く情熱の方が勝ってしまうんで。 (後編に続く) ◆取材・文/中村計(ノンフィクションライタ)