ウェルビーイングとは?企業が今注目する理由とビジネスパーソンへのメリット
ウェルビーイングを推進する会社で働くメリットとは?
ウェルビーイングは、「従業員が身体的、精神的、社会的に満たされた状態にあることを目指す取り組み」なので、基本的にはビジネスパーソンにとってはネガティブな要素はありません。具体的には、以下のようなメリットが挙げられるでしょう。 ◆働きやすい環境下でモチベーション高く働ける 企業がウェルビーイングを推進するということは、従業員の経験やスキル、キャリアだけでなく「幸福感」まで気にかけ、サポートしようとしているということ。幸せの基準が人によって異なる中で、一人ひとりの幸せに寄り添おうとする企業で働くことは、非常に安心感があるはず。余計なストレスを抱えることなく、誰もが腰を据えてじっくり働けるでしょう。 よく「幸せは伝搬する」と言いますが、日々幸せを感じてイキイキ働いている人たちに囲まれることで、自身も幸せを感じ、仕事へのモチベーションも上がるでしょう。 ◆勤務先の業績安定、成長が期待できる 前述のようにウェルビーイングは、創造性や生産性の向上につながるというデータがありますが、従業員一人ひとりの創造性や生産性が高まれば、必然的に企業業績も向上すると期待されます。 業績好調の企業で働くのは、働く個人にとって大きなメリット。より大きな仕事、チャレンジングな仕事に関われるチャンスが増えますし、オフィス環境の整備や教育研修などへの投資にも積極的。ボーナスへの反映など収入アップも期待できるでしょう。 そもそも、ウェルビーイングは、企業に余裕がないとできない取り組みです。業績不振で社内がガタガタの企業は、ウェルビーイングなんて悠長なことは言っていられないはず。ウェルビーイングに取り組めるのは、業績好調で企業体力がある企業の証とも言えます。
ウェルビーイングに注力している企業を見極める方法
前述のように、ウェルビーイングに真剣に取り組んでいる企業で働くのは、ビジネスパーソンにとってさまざまなメリットがあります。「転職する際には、ウェルビーイングに注力している企業を選びたい」と考えるビジネスパーソンも多いことでしょう。 しかし、自社ホームページなどでウェルビーイングに注力しているとアピールする企業は多いですが、実態が伴っていないケースも少なからずあります。今流行りつつあるキーワードだけに、「ウチは取り組んでいないけれどとりあえず載せておけ」という企業も残念ながら存在します。そんな企業を外部の人が見極め、判断するのは難しいものです。 その中、唯一ともいえる有効な指標が「離職率」。ウェルビーイングの効果の一つは、離職率の低下です。辞めている人が多いということは、この会社で幸福を得られなかった人が多い、と判断できるでしょう。 今は、ホームページや求人票などで離職率を公表している企業が多いので、是非チェックしてみましょう。同業界の企業に比べて離職率が高いならば、要注意と言えそうです。 また、「業績」も判断材料になり得ます。ウェルビーイングに本格的に注力していれば、社員のモチベーションが上がり、その効果が売り上げ・利益にも反映されているはずだからです。業績好調が続いている、もしくはウェルビーイングの姿勢を打ち出してから業績が伸びているのであれば、実態が伴っている可能性が高いでしょう。 あとは、Great Place To Workなどによる「働きがいのある会社ランキング」に選出されている企業を選ぶのは一つの方法。働きがいを感じている=幸せを感じているということであり、ウェルビーイングが功を奏していると判断できます。 くるみん認定やえるぼし認定など、女性活躍を推進している企業の認定を得ている企業をチェックするのも有効。これらは企業側が認定申請を行う必要がありますが、内部体制が整っていないと、「自ら身をさらして社内をチェックしてもらおう」とは思えないはず。ウェルビーイング実現にも努力している可能性が高いでしょう。