【競輪】弟子で親戚の神山拓弥は雄一郎引退に「寂しいの一言です」
競輪界のレジェンド・神山雄一郎(56=栃木)が24日、都内で会見を開き、現役引退を表明した。 88年デビューから史上最多のG1優勝16回、全G1・6大会制覇=グランドスラムなど、数々の金字塔を打ち立てた希代のレーサー。その大きな節目を見届けるため、多くの報道関係者らが会場に詰め掛けた。 ◇ ◇ ◇ 引退を決めた神山雄一郎の親類で、弟子にあたる神山拓弥(37=栃木)は寂しさを隠さなかった。 「雄一郎さんは師匠だけど、厳しいという感じではなかった。いつも自分で考えろという感じで、聞いたことには答えてくれる、教えてくれる。S級に上がった時、『今まで通りに戦えば通用するから』と。実際に初戦の立川記念は決勝進出できた。自信になりました。すごい人だが、プレッシャーを感じさせない。一緒のレースでうれしかったのは、自分が先行した宇都宮記念の決勝(09年6月)。武田(豊樹)さんの番手まくりを、雄一郎さんが差して優勝。逆に悔しかったのは、やっぱり宇都宮の全日本選抜(決勝・10年8月)。自分が先行したけど、うまくいかずに失敗。雄一郎さんと武田さんは落車してしまった。引退で寂しいの一言です」。