検索順位は9位も狙い目か、SEOの意外な真実
検索エンジンにキーワードを入力し、列挙されたタイトルや見出しを見て「これだ」と思ったものを選ぶ。検索とはそうしたものかと思っていたが、どうも世間はそうではないらしい。 自社の製品やサービスに関連するキーワードが検索されたとき、自社のサイトが検索エンジンの上位に表示されるよう対策することをSEO(検索エンジン最適化)というが、それを手伝ってくれるサービスも数多い。4300社以上のSEO支援実績を誇るランクエストもそのひとつ。同社は2024年10月度に855件のキーワードを対象に1位から10位までの検索順位ごとのクリック率を調査した。 それによると、1位、つまりいちばん上に表示されたサイトのクリック率は29.26パーセントだった。2位は13.3パーセントと半減し、3位は7.07パーセントと急激に低下する。3人に1人はトップに示されたものをクリックしていたということだ。 面白いことに、9位のクリック率がわずかに高く、割合は6位の次になっている。ランクエストでは、9位はたいてい2ページ目のトップに来るためだと分析している。これも、画面のいちばん上にあるものが選ばれる傾向を示している。 検索順位は検索エンジンのアルゴリズムによるページの評価で決まるため、順位が高いほどページの質は高いはずだが、それよりも画面のトップに示されることのほうがユーザーには魅力的に見えてしまうのだろう。真剣にサイトを作っている人には、ちょっとガックリする結果かもしれない。 しかし、SEOの基本は上質で魅力的なサイトを作ること。SEOサービスは、質の悪いサイトも裏技で上位に突っ込んでくれるというものではない。真面目にいいサイトを作る。その上でSEOサービスの力を借りるというのが、結局はユーザーの信頼を得て順位もあがろうというものだ。
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