中日・根尾昂が背番号変更へ 「7」に代わる代名詞は何番に?
来季から中日・根尾昂の背番号が変わるという。井上一樹新監督が明かしたもので、1日夕方の地元ラジオ局で初言及。翌日、各スポーツ紙の取材で改めて明言した。 【動画】メジャーリーグで異彩を放ったスライダー!元中日ロドリゲスの奪三振シーン ■6年間「7」を背負う 簡単に根尾のこれまでを振り返りたい。 大阪桐蔭高で春夏連覇の実績を引っ提げ、2018年秋のドラフト1位で入団。以降、6年間にわたり「7」番を背負ってきた。 最初は遊撃手を志し、2年目以降は外野手も兼任。豊富な体力と強肩を武器に1軍を目指すも、なかなか定着には至らなかった。3年目にプロ初の開幕スタメン、初本塁打を満塁弾で飾るなど才能の片鱗を見せるが、好調は続かずフェードアウトしていった。 転機は4年目、立浪和義監督が就任した初年度のことだった。チーム事情で外野と遊撃を兼任する中、5月から投手として出場を始め、交流戦後に正式に投手登録に変更。変更後は150キロ超の直球で押し込むスタイルでリリーバーとして活躍。シーズン最終戦にはプロ初先発も経験した。 昨季からは本格的に先発に挑戦。プロ初勝利を挙げられない現状だが、日々懸命に腕を振っている。 ■現状の新背番号候補は? 今回の背番号変更は井上新監督からの提案だったそうだ。指揮官は「投手らしい番号にしたい」という考えを持っており、少なくともひとケタ番号からの卒業は間違いない。 背中が「NEO 7」だからこそカッコ良い、前例のない野球人生を送るのではないかと期待を抱くファンもいたと推察する。それを思うとちょっと残念な部分もあるが、「7」からの卒業は殻を破りきれない現状を打破するひとつの手段と捉えたい。 せっかくの機会なので、次に背負う番号を考えてみよう。 11月3日現在で空いている番号だと、「12」「23」「26」「40」あたりが考えられる。「7」の要素を引っ張るなら、「52」「61」は“足して7”の発想で付けても良いかもしれない。ただ、井上新監督は背番号シャッフルを示唆しており、空き番号はこの限りでなくなることも付記しておく。 いずれにせよ、これまでの慣習通りなら、12月にある新人の背番号発表と同時に根尾の新たな背番号も発表されるだろう。その時を楽しみにしたい。 背番号は選手の代名詞。根尾には新しいナンバーを今度こそ自分のものにしてもらいたい。 [文:尾張はじめ]