「毎日運動」しても「週末だけ運動」しても同じなの...⁈ ブラジルの研究者が"驚きの新研究の結果"を発表
毎日エクササイズする時間を確保するのはなかなか難しい。正直言って、平日にジムバッグを用意してエクササイズする時間を見つけるのに苦労している人は多い。 【写真】圧巻のスタイルが「説得力ありすぎ」! 米人気トレーナー(67)の"努力の美ボディ"がすごい そんな中、ついに「平日はジムに行けなくても気にしなくていい」というエビデンスが出た。新たな研究から、トータルの運動量が同じであれば、毎日エクササイズするのも週末だけエクササイズするのも、健康には同じ効果があることが明らかに。 ブラジルのサンパウロ連邦大学の運動生理学研究者マウリシオ・ドス・サントスが率いた国際的研究では、1997年~2013年の健康調査(National Health Interview Survey=NHIS)から集められたアメリカの35万人以上の公衆衛生データを分析。 研究者たちは、「1週間に推奨されるレベルの運動を週末に1~2セッションでまとめてやるのと、日常的に3セッション以上やるのとでは、死亡率に影響があるか?」という疑問について調査した。 言い換えれば、週末にまとめて運動しても構わないのか、それとも平日に分散させてやったほうがよりいいのかという質問だ。過去の研究から、いわゆる“ウィークエンド・ウォリヤー”と呼ばれる週末だけ運動する人に健康メリットがあるのはわかっていたが、1週間に1~2回しか運動しないのと、もっと頻繁に日常的に運動するのとではどのような違いがあるのか、特に死亡リスクを下げるという意味で違いがあるのかといった疑問は、これまで示されてこなかった。 週末だけ運動する人たちと、平日に日常的に運動する人たちのグループを比較してみた結果、研究者たちは原因を問わない死亡リスクを下げるという意味では2つのグループにはほとんど差がないことを発見した。特にがんや心疾患の死亡リスクではそうだった。 「あまり運動しない人と比較して、週末だけ運動する人の原因を問わない死亡率のハザード比(危険率)は0.92で、日常的に運動する人は0.85。死因別死亡率の結果は同様だった」と研究者は報告している。ハザード比1というのは、2つのグループの生存に違いはないことを意味する。どちらのハザード比も1に非常に近かったということは、週末だけ運動する人と日常的に運動する人の死亡率は非常に似通っているということだ。 研究論文執筆者は、研究結果は「週末だけにせよ日常的にせよ、活発に運動する人は、あまり運動しない人より、原因を問わない死亡率も死因別死亡率も低い」と示唆するものだと書いている。2つのグループを比較して際立った違いがないことから、執筆者たちは「推奨されるレベルの運動を行う人は、平日を通して行っても、数日間に集中して行っても、同じメリットを得られる可能性がある」と結論づけている。 調査データが自己申告のアンケートから集められたもので、より客観的な計測と比較すると、ある程度エラーが含まれやすいなど、研究の限界がいくつか報告されている。 とは言え、長期間にわたって膨大な人口を観察した研究からわかったことで、かなり信頼できる統計になっているのはプラス面だ。 ※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
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