【2025.1.7 週間漫画ランキング】1月11日アニメ放送開始『SAKAMOTO DAYS』に注目! 今、一番カッコいいアクション漫画
▪️1月7日付け週間漫画ランキング 1.呪術廻戦(30)/芥見下々/集英社 2.呪術廻戦(29)/芥見下々/集英社 3.ダンダダン(18)/龍幸伸/集英社 4.地縛少年花子くん(23)/あいだいろ/スクウェア・エニックス 5.キングダム(74)/原泰久/集英社 6.SAKAMOTO DAYS(20)/鈴木祐斗/集英社 7.ブルーロック(32)/金城宗幸・ノ村優介/講談社 8.僕のヒーローアカデミア(42)/堀越耕平/集英社 9.アオアシ(38)/小林有吾/小学館 10.呪術廻戦(28)/芥見下々/集英社 「週刊少年ジャンプ」創刊55周年記念 ジャンプキャラクター21作品のTシャツが登場 最新20巻が1月7日付けの日販調べ週間漫画ランキングで6位にランクインした、鈴木祐斗による『SAKAMOTO DAYS』(集英社)は『週刊少年ジャンプ』にて2020年から連載が始まり、累計発行部数は700万部を突破する人気作品だ。 コンビニの店員と恋に落ち突如引退した伝説の殺し屋・坂本太郎。小さな商店を経営し、結婚・娘の誕生を経て温かな家庭を築いた坂本が、殺し屋時代の因縁を断ち切るため奮闘するストーリー。 本作最大の魅力はなんと言っても迫力満点のアクションシーンと言えるだろう。単に画力だけではなく構図・カメラワーク・ギミック・シチュエーションなど、1コマ1コマに著者の鈴木祐斗の卓越した技術が詰まっており、ライター・ドラマ評論家の成馬零一氏も「今、一番カッコいいアクションを描いている漫画」と評している。 12話で描かれた殺し屋ボイル戦では、夕日をバックに観覧車の中で向かい合って座るシーンについて「世界一かっこいい観覧車の乗り方」や「ワンピースバリのインパクト」と読者の間でも話題に。 かつての面影なく太った坂本のビジュアルや、27歳という少年誌の主人公としては高めな年齢ゆえに見せる、キャリアを積み重ねた落ち着きある風格を持つキャラクター造形もポイントだ。シリアスなシーンの中にもギャグを織り交ぜ、ツッコミ役のシンとボケが多い陸少糖(ルーシャオタン)を連れている構図は、累計発行部数5500万部の『銀魂』を彷彿とさせることからも、爆発的なポテンシャルを感じさせる。 そんな本作は、2025年1月11日から初のアニメ放送を控えている。2024年11月13日にYouTubeに公開されたメインPVは再生回数が198万回(2025年1月7日時点)と、その注目度は計り知れない。アニメオープニングには若者を中心に絶大な人気を誇るアーティストVaundyが起用され、オープニング映像はわずか3日で60万回再生を記録した。 さらに、新宿駅メトロプロムナードには大々的な広告を展示。渋谷・道玄坂の通りにも11種のステッカー型広告を打ち出しており、集英社・ジャンプ編集部の本気度が伺える。このアニメ化を機に、本作を手に取ってみてはいかがだろうか。 続いて、昨年に続き本ランキング新年初の1位を獲得したのは、芥見下々による『呪術廻戦』30巻(集英社)。同時発売された29巻は2位に、2024年10月に発売の28巻も10位にランクインしている。制作が発表されたアニメ3期「死滅回遊編」の放送日は未だ未定だが、2025年5月30日に「懐玉・玉折」の総集編が劇場版で公開される。完結してなお興奮冷めぬ本作に今後も注目していきたい。 3位は、龍幸伸による『ダンダダン』18巻(集英社)が初登場。2024年10月よりアニメ化され人気が急上昇。特に7話は「神回」「号泣した」など視聴者の反響も凄まじく、Xのトレンドを席巻した。同12月には累計発行部数がアニメ放送前のおよそ2倍の800万部となった。2025年7月からアニメ2期の放送が決まっており、さらなる躍進を見せてくれることだろう。 続く4位はシリーズ累計発行部数1000万部に到達した、あいだいろによる『地縛少年花子くん』23巻(スクウェア・エニックス)。1月12日より放送されるアニメ2期に先立って、YouTubeに公開された30秒CMのコメント欄では「原作知ってる人が見たら感動で涙腺崩壊するわ」や「楽しみすぎて待ちきれない」など歓喜に包まれている。 5位は、原泰久による『キングダム』74巻(集英社)。2024年は実写映画『大将軍の帰還』の大ヒットや累計発行部数1億1000万部突破などいいニュースが多かった。現在のストーリーでは韓との戦いが熾烈に繰り広げられている。2025年ではどんな展開を迎えていくのか楽しみでならない。 飛んで9位は、小林有吾による『アオアシ』38巻(小学館)。作者の小林氏が、2024年12月25日にXにて「まもなく最終回を迎える」と直筆メッセージを投稿し話題に。累計発行部数は2500万部を突破し、プロサッカー選手からも高い評価を受ける本格サッカー漫画として名を馳せている。小さな町から巣立った葦人は、最終回でどんな姿を見せてくれるのかぜひ見届けたい。 ※参考:日販「週間ベストセラー」
瀬川隆芽