ケガ人続出! 中日投手陣は大丈夫なのか? 二軍戦261イニング増加で崩壊のリスクも...
新球団から緊急補強の可能性も…
今年はウエスタン・リーグに新球団『くふうハヤテベンチャーズ静岡』が参戦する。そのため二軍の試合数は去年の112試合から最大141試合に増加する。増えた29試合をすべての試合が行われれば261回も投球回数は増えることになる。 すでに全休が決定している草加がいて、森もこの1年は厳しい可能性がある。高卒新人の福田 幸之介投手(履正社)も無理させられないだろう。これまでにけがをした投手たちがフル回転できるかも不透明だ。 このあと、さらに故障者が出てくるならば、投手陣崩壊の恐れすら出てきてしまう。 新球団のくふうハヤテとオイシックス新潟に所属するNPB経験者は、7月末まで移籍が可能なので、そこからの補強もあるかもしれない。編成面はマイナス面、不測の事態を備えて、準備する必要があるだろう。
チャンスをつかむ“希望の星”誕生に期待
「この状況を選手たちはチャンスと思ってやるべきだ」と語るのが、元阪神の投手・福永 春吾氏だ。現在は台湾の台鋼ホークスでコーチを務めている。福永氏は阪神のほかに、徳島インディゴソックス、メキシコ、台湾のプロリーグなどでプレー。これまで出場機会を掴むために、各リーグでシビアな生存競争を戦ってきた経験を持つ。 「(二軍の試合増は)非常にタフだと思います。二軍の捉え方は各球団によって様々ですが、やはり一軍で勝つため、活躍するための調整や土台作りの場所だと、私は考えています。一軍は勝つため、個人成績を残すウエイトが大きいですが、二軍はいろんな立場や目的を持った選手の集まりでもありますので、チーム防御率などチーム成績に左右される必要はありません。 プロ野球は常に変動する厳しい世界です。ケガ人が出たことでチャンスが生まれる選手は間違いなくいます。誰かがこの機会に一気成長する可能性はおおいにあり得ると思います」 10日の沖縄電力戦では高卒2年目左腕の野中 天翔投手(明桜)が2回を無失点に抑えた。中日投手陣の希望の星が出てくることを期待したい。