センバツ高校野球 晴れ舞台、大人も一丸 石橋、後援会が発足 資金集めやグッズ作り奮闘 /栃木
3月18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で出場する石橋(下野市)野球部を応援する後援会が今月6日、発足した。甲子園で選手たちが活躍できるよう、同窓生や保護者らが一丸となってバックアップする。【鴨田玲奈】 後援会の正式名称は「栃木県立石橋高等学校甲子園出場後援会」。会長には前下野市長で石橋OBの広瀬寿雄さん(64)が就任した。副会長は、同窓会、石甲会(野球部OB)、野球部保護者会、白葉会(歴代PTAやOBら)、PTA会のそれぞれの会長と瀬端徹校長が務める。 活動は、応援に行く生徒や保護者らの旅費などセンバツ出場に伴う資金集めや、学校関係者の交通手段や応援席の調整など多岐にわたる。初めて甲子園に出場するためノウハウはない。同市小金井1、慈眼寺の住職で同窓会長の上野法忍さん(70)は「ゼロからの出発。初めてだから、とにかく暗中模索」と話すが、表情はうれしそうだ。 上野さんが在学時も友人らと野球部の県大会の応援に行ったが、「だいたい1、2回戦で負けてしまっていた。こんなに強くなって、憧れの甲子園に行けるなんてうれしい」と穏やかに笑う。石橋は来年、開校100年を迎える。「100周年に華を添えていただいた。後輩に感謝です」。今後、下野市内の企業を訪問し、協力を求めていくという。 野球部保護者会では、甲子園で保護者が身につけるジャンパーやトートバッグ、アルプススタンドに飾る横断幕も作る予定という。横松誠也主将(2年)の父隆さん(52)は「デザインを考えたり、色を決めたり、やることが多くて大変だが、子どものためなら苦にならない。けがをせず、楽しんでほしい」。選手たちの晴れの姿を思い描き、大人たちも奮闘している。