にぎり寿司が2貫ずつ出てくるのはなぜ?ルーツは江戸時代の風習にあり/子どもに話したい雑学(16)
「子どもの好奇心を高めたい」 「わが子に尊敬されたい!」 「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」 【マンガ】日本人も意外に知らない!? 和食のマナーや意味『北欧女子オーサ日本を学ぶ』を読む そんな時に役立つのが、教養系雑学。親から子へ、この世の中をより深く知るための知識や知恵を日々のコミュニケーションを通じて伝えていくのは、昔も今も変わらず、大事なことです。 学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです! ■にぎり寿司はなぜ2貫ずつ出てくるのか? 寿司屋で出てくるにぎり寿司は、たいてい二つでワンセットになっている。どうして一つではないのだろうか。 これにはいくつかの説があるが、有力なのは江戸時代の風習に起源があるとする説だ。 握り寿司が登場したのは、文化・文政年間(1804~30)の頃で、江戸・本所(現在の東京都墨田区)の華屋与兵衛という人物が考案したとされる。当初はおし寿司だったが、やがて握り飯に魚をのせることを考え出し、江戸っ子たちの心をつかんだそうだ。 当時、出される寿司は握り飯大というかなりの大きさで、それは庶民が使っていた紐を通した穴あき銭1貫分(50枚)とほぼ同じ大きさだった。そこから、にぎり寿司を1貫、2貫と呼ぶようになったという。 しかし、当時のにぎり寿司は種類が少なく、一つがとても大きかったため、そのままでは食べにくい。そこで、食べやすいように半分に切って、二つ出すようにしたのだが、「それなら最初から二つ握ったほうが早い」ということになった。これが、二つ(2貫)でワンセットという習慣のルーツだという。 また、一つずつ出すよりも二つ出したほうが、料金を計算しやすいからという説もある。 ※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。 監修=多湖 輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』