「便利」「危ない」と賛否両論の「LUUP」、1日乗り倒して見えてきた“長所と短所”とは?
Ⅱ 軒先発見型 体感的にもっとも多いのが、この軒先発見型である。マンションや個人の住宅の軒先部分の小さなスキマに置かれる。超・極小スペースで「ここに置くの?」という場所に設置されていることもある。 ■資本提携のファミマで、LUUPを発見 特に、ファミリーマートは2022年にLUUPと資本提携をしており、ファミマの軒先にLUUPが置かれているパターンも目に付いた。今後も、コンビニとの連携を通して、こうした軒先ポートは増えていくのかもしれない。
Ⅲ 自販機居抜き型 これは、明確にそうかどうかわからないのだが、元々自販機があった場所に置かれている可能性が高いポートである。 たしかに、自販機は大きく、なおかつ電気代もかかる。それに比べると、LUUPの場合は、機体を置くだけでいいため、自販機からLUUPのポートへと転換する例もあると思われる。 Ⅳ 空き地活用型 元々、空き地だった場所をそのまま転用しているタイプ。そもそも空き地自体が最近は少ないから、このパターン自体も少ないが、このタイプに属するように見えるポートもあった。
■ポート場所の偏りとは このように、さまざまな場所を利活用して数を増やすポートだが、100カ所ポートを巡っていて感じたのは「だいたい同じような場所にあるな」ということだ。そりゃそうなのだが、実はこうした「同じような場所にある」ことは、利用上の弊害を生むこともある。 ひたすらポートを移動していて気付いたのは、ポートが密集しているエリアと、過疎になっているエリアがあるということだ。特に住宅街の場合だと、マンションの軒先などに置かれる場合も多いからか、密集していることが多い。一方で歓楽街や、幹線道路沿いだと、そこまでポートがない場合もある。
例えば、渋谷の奥にある高級住宅街・松濤には、わずか100mの間に4つものポートが密集しているエリアがあった。私たちは、これを「ポートロード」と命名した。 実際の利用上のことを考えると、ポートがもう少し分散しているほうがいいのではないかとも感じる。ポートが密集していることによって、密集しているポートの機体は余っているところも結構ある。 この辺り、もう少し同じエリア内でポートを分散できると、より利便性が増すだろう。