「当たり前と思わない」二十歳の節目で気持ち新たに 石巻市桃生地区で成人式〈宮城〉
仙台放送
1月13日の「成人の日」を前に、石巻市桃生地区で、5日、県内で最も早く成人式が行われました。 晴れやかな振袖やスーツに身を包んだ参加者たち。 石巻市桃生地区では、正月に帰省した人が参加しやすいよう、毎年、1月5日に成人式を行っています。 今年、桃生地区では、63人が晴れの門出を迎えました。 新成人代表 鈴木崇史さん 「小学校入学の年の忘れもしない、忘れてはいけない東日本大震災。いくつもの困難を乗り越え、悲しみや苦しみ、つらさ、怖さ、ひもじさ、誰も経験したことのないことを一度に味わいました。当たり前の生活を当たり前と思わず、ありがたいと思う気持ちを忘れず、今置かれている環境を幸せであると実感しながら、大人への一歩を踏み出し、毎日を過ごしたい」 久しぶりに再会した恩師や友達。 出席した人たちは、二十歳の節目に、気持ちを新たにしているようでした。 出席者 「幼稚園の先生になる目標があるので、夢に向かって頑張りたい。運動の楽しさを教えられる先生になりたい」 「ずっと楽しみにしていた日なので、今すごくうれしい」 「この地で育ったので、みんなに貢献して一つの夢だった経営者になって、夢をかなえたい」 「(両親へのメッセージは?)毎日弁当を作ってくれてありがとう。愛しています!」 保護者 「入学も遅れてコロナで学生生活もうまくいかなかったので、成人式を迎えられてとてもうれしい」 出席者 「大変なこともあったけど、家族の支えがあって今元気に活動できているので、すごくうれしい」 宮城県内ほとんどの自治体では、今月12日に記念式典が開かれ、県内の対象者は2万2425人となります。
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