『FOAMSTARS』は次シーズンをもってシーズンアップデートが終了へ その後も各種オンラインサービスは利用可能
『FOAMSTARS』は次シーズンをもってシーズンアップデートが終了へ その後も各種オンラインサービスは利用可能
スクウェア・エニックスは、ライブサービスのアワパーティシューター『FOAMSTARS』が、次シーズンをもってシーズンアップデートを終了することを発表した。ただし、ゲームはオンラインのまま維持される。 「FOAMSTARS」画像・動画ギャラリー 本作の公式サイトのニュースにて、2024年12月13日から2025年1月17日まで開催されるシーズン「PARTY GOES ON!」が最終シーズンとなることが明らかになった。しかし、さまざまな形でサポートが継続される。 締めくくりとなるアップデートでは、「今後も長く楽しんでいただけるように、すべてのキャラクターのショット性能を変化させられるような遊びがより広がる拡張や、新しい強化要素であるプリズムジェムなどが追加される」という。 さらに、各キャラクターの名前を冠するゲーム内イベント「FOAMSTARS CUP」の開催も予定されている。本作には8人のプレイヤーキャラクターが存在するため、8回のイベントが開催されるものと思われる。 「また今後新しく遊び始めるお客様が十分に『FOAMSTARS』をお楽しみいただけるよう、過去シーズンのシーズンパスの復刻も行います。これにより、それぞれのシーズンアイテムをコンプリートしていただくことが可能となります」 AAAのライブサービスゲームが最近直面してきたサービス終了という結末ほど悲惨ではないものの、シーズンの廃止は本作の未来にとって良い兆しとは言えない。本作は2月に発売されたばかりであるため、1年足らずでシーズンというライブサービスサポートが終了してしまうことになる。 本作は発売当初、良くも悪くもない評価を受けていたが、スクウェア・エニックスはプレイヤーの関心を回復させることができなかったようだ。なお、IGN USのレビューでは6点を獲得し、「本作の戦闘システムは思いのほか魅力的だが、混乱を招く時間制限モードと強気な課金要素により楽しむことが阻まれている」と評されている。 ここ1年は『FOAMSTARS』のようなライブサービスゲームにとって厳しい状況で、高いエンゲージメントレベルに到達できない作品が多かった。このモデルはゲームの購入に一度だけ支払いを行うのではなく、バトルパスやシーズンパス、その他課金要素などの購入オプションをプレイヤーに次々と提示することができるため、販売元にとっては非常に魅力的なのだ。 『フォートナイト』や『ロケットリーグ』、『Fall Guys』といったゲームが大成功を収めたことから、ビデオゲーム業界で一種のライブサービスブームが発生したが、多くの販売元は、まず先に熱心なファンを集めるのではなく、すぐにその人気に便乗しようとして失敗したようだ。 本作もそこに含まれるかもしれないが、『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』なども失敗している。しかしそうした作品のなかでも、今年、そしておそらく史上もっとも大きく転んでしまったライブサービスゲームは、PlayStationのヒーローシューター『CONCORD』だろう。 同作のSteamにおけるピーク時の同時接続プレイヤー数は、なんと697人。ワーナー・ブラザース・ディスカバリー責任者のデヴィッド・ザスラフが期待外れだと評し、収益に2億ドルの打撃を与えた『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』の1万2786人が膨大な人数に見えてくるほどだ。 その後、ソニーは発売から2週間足らずでサービスを休止し、一部ではいずれ復活するのではないかとも思われていたが、その数週間後に開発元のFirewalk Studiosが閉鎖され、希望は打ち砕かれた。
Ryan Dinsdale