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吉田徹

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同志社大学政策学部教授

報告

補足今年に入り、ヨーロッパでは洪水による死者は300人近く出ており、8月になってポーランドやルーマニアを襲った台風では20名近くが亡くなっている。地中海と黒海の気流が混ざることで被害を甚大にしたと気象学者らは指摘している。これに加え、山火事の被害も甚大で、2006年から22年までの間にすでに35万ヘクタールが消失したと試算されている。もちろん山火事はCO2排出に寄与する。 1.5度を超えてしまうと温暖化ガスは加速度的に増えるから、再び冷却するのには膨大な時間がかかる。それまでは「異常気象」が「正常気象」になるだろうから、自然災害地域の再策定など都市計画全体を見直していかなかればならない。温暖化「対策」は、実質的に「適応」へと余技なくされることだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 森さやか

    NHK WORLD 気象アンカー、気象予報士

    補足今から51年前に起きた、スペインで150人が犠牲になった洪水以来の最悪の人的被害だといいます。年間降…続きを読む

コメンテータープロフィール

専門は比較政治、欧州政治。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授等を得て現職。フランス国立社会科学高等研究院リサーチ・アソシエイト、シノドス国際社会動向研究所理事。著書に『アフター・リベラル』(講談社現代新書)、『ポピュリズムを考える』(ちくま新書)、『感情の政治学』(講談社メチエ)『ミッテラン社会党の転換』(法政大学出版局)、編著に『ヨーロッパ統合とフランス』(法律文化社)、『現代政治のリーダーシップ』(岩波書店) など。

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