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山田吉彦

山田吉彦

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海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

深海は宇宙より謎が多いとも言われている。世界で最も深い海はマリアナ海溝のチャレンジャー海淵で、10,920メートル±10メートルである。1984年に日本の海上保安庁の調査船「拓洋」が10,924メートルと測定している。深海ゆえに、複数のデータが報告され、測定値が特定されていないのが現状だ。この海溝にたどり着いた人間は8人。深海を目指す人はあとを絶たない。 日本で最も深い海は、小笠原海溝でこれまでは、9,780メートルと考えられていたが、今回の調査で9,801メートルであることが判明した。 深海は漆黒の世界である。ライトに照らされたところだけが視界に入るそうだ。 その中に多くの生物が生き、また、海底地形の変化や海底火山活動を見ることもある。深海研究は、一時期停滞していたが、近年、注目を集め始めている。海底生物の医療利用や海底資源開発により権益を生み出す可能性が高くなっているからだ。

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コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

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