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渡辺浩志

渡辺浩志

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ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

報告

補足実質賃金が下落し個人消費が停滞するなか、物価が上昇しています。スタグフレーション的な状況下で日銀が追加利上げに向かえば国内景気は悪化し、賃金・物価の好循環の芽を摘んでしまう恐れがあります。日銀が動けないとみて、会合後に円安が急進する場合、為替介入が行われる可能性があります。もっとも、現在の円安の主因は米金利上昇とドル高。為替のトレンド転換には、米国のインフレ沈静化と利下げを待つほかありません。為替介入は一定の時間稼ぎになるかもしれませんが、円の先安観が強い時に介入で一時的に円高に振れれば、ドル買い円売りが増えてすぐに元の円安水準に戻る可能性があります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 藤代宏一

    株式会社第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト

    補足円買い介入の原資は有限ですから、無駄撃ちは避けなければなりません。現在のようにドル高の流れが強い状況…続きを読む

コメンテータープロフィール

渡辺浩志

ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

1974年生まれ。99年に株式会社大和総研へ入社。以降、内閣府、SMBC日興証券株式会社でエコノミスト業務に従事。2017年1月より現職。専門はマクロ経済(国内外の景気、財政・金融政策)と金融市場(株式、債券、コモディティ等)

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