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渡辺浩志

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ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

報告

補足ウクライナ戦争が始まると西側諸国はロシアの外貨準備(米国債等)を凍結しました。それをきっかけに中国などの米国との関係が良好ではない国がドル離れを加速させています。中国人民銀行は22年半ば以降、保有する米国債の売却を進めつつ、金の備蓄を急いできました。 金は宝飾品や工業素材であるほか、戦争・紛争などの有事の際の決済手段(無国籍通貨)の側面や、インフレに強く信用リスクのない安全資産の側面があります。新興国の中央銀行は通貨の信頼性の確保や金融システムの安定化のため、金準備を増やしています。現在、中国人民銀行の金準備は2264㌧。これと比べると、今回発見された埋蔵1000㌧の金鉱床の規模や衝撃度がイメージできます。

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  • 高口康太

    ジャーナリスト、翻訳家

    見解衛星写真で見るとよくわかりますが、湖南省平江県は中国中部の山岳地帯に位置しています。周囲には大型の国…続きを読む

コメンテータープロフィール

渡辺浩志

ソニーフィナンシャルグループ シニアエコノミスト

1974年生まれ。99年に株式会社大和総研へ入社。以降、内閣府、SMBC日興証券株式会社でエコノミスト業務に従事。2017年1月より現職。専門はマクロ経済(国内外の景気、財政・金融政策)と金融市場(株式、債券、コモディティ等)

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