解説これまでハマスの司令部があるとしてガザ北部を徹底的に破壊し、支配することになったが、そこでハマスの壊滅を宣言せず、中部ハン・ユニス、そして最後の砦であるラファにまで進軍する結果に。結局、ハマスの壊滅というのは口実にすぎず、ガザ地区からパレスチナ人を徹底して排除することを目指していたのではないかと思われる。このような状況を国際社会は止めることが出来ず、国際司法裁判所の仮保全措置命令も効果なく、イスラエルはもう止められない状態。唯一止めることが出来るアメリカも何もしないままイスラエル支持の姿勢を崩してはいない。ガザ地区からパレスチナ人を追い出し「一国家解決」を達成するまで、こうした状況は続くだろう。
コメンテータープロフィール
専門は国際政治経済学。研究対象は宇宙政策、核不拡散、原子力安全、国際保健ガバナンス、経済安全保障、経済制裁、半導体政策、欧州統合、中東問題（特にイラン）など。宇宙政策委員、国際宇宙アカデミー正会員、日本安全保障貿易学会会長などを兼任。
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