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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説岸田首相は、自らの政権の命運が、島根1区の有権者にゆだねられていることを知っている。 たとえ、一地方の選挙であるとしても、与野党対決の選挙において、首相がてこ入れしておきながら、負けてしまえばそれは「政権の責任」に直結することを理解しているからだ。 過去の事例を見ても、与野党を問わず、政治リーダーにとっては、地方の選挙であってもそれが命取りとなることがある。 2021年の自民党総裁選直前に、当時の菅首相が横浜市長選で敗北した事例や、2017年の東京都議選の敗北で民進党の代表の蓮舫氏が辞任した例もある。 島根も負けてしまえば、自民党「3戦全敗」なら岸田首相は絶体絶命となる。 首相にとっても最後まで死力を尽くした選挙であるということになる。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 安積明子

    政治ジャーナリスト

    解説「総理大臣は負け戦には入らない」との不文律があります。にも関わらず、自民党候補の劣勢が伝えられている…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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