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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説岸田首相は総裁再選に意欲を見せたという。 しかしながら、この岸田氏の意欲は、果たして成就されるのだろうか? そもそも、支持率が10%台の世論調査もある中で、総裁選に出馬して再選されるということは、民主主義の原則である「国民の民意」の反映といえるのか?ということは考えるべきである。 つまり、支持率が低迷する中で再選されるとすると「永田町の自民党議員の民意」が、「国民の民意」から乖離していることを明らかにしてしまう可能性がある。  それを回避するためには、岸田内閣の支持率の回復か、新たな総裁の選出以外にない。 国会が閉じると、一気に秋の総裁選ムードに日本の政治は変化する。今後の展開は見逃せない。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 大濱崎卓真

    選挙コンサルタント・政治アナリスト

    見解一部で出ていた総裁選不出馬説を打ち消したのと同時に、若手からの出馬論を牽制したものとみられます。再選…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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