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白鳥浩

白鳥浩認証済み

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説「石破カラー」が薄いといわれる今回の選挙にあって、「石破カラー」が一定程度出ていると考えられるのが安全保障政策であり、日本の防衛に関するものである。 これは、内閣の陣容を見ても防衛大臣経験者が石破、林、岩屋、中谷の各氏と4人もいたり、さらには党の政策のかなめである政調会長も同様に防衛大臣経験者の小野寺氏であったりと、石破氏が防衛政策に今後力を入れていくことが予想される。 しかるに、この問題は日本だけではなく、日米安保条約を含めたアメリカとの同盟関係にもかかわるものである。二国間の問題を解決できる目測もなく、単に一国だけの期待だけで議論してもかえって問題がこじれるところもある。 しかし、ウクライナ問題も継続してはいるが、日本における危機意識もそれほど高くない中で、「防衛増税」はどこまで国民に受容されるのか。しっかりと選挙で論戦を行う必要がある。

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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