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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

財源が豊かな東京の一人勝ちという印象を与える報道である。 東京以外でも給食費の無償化を行っているところはある。 しかしながら、やはり、こうした「豊かな都会」というありかたとは、それら自治体は異なるのが実情である。 「一票の格差」の問題にしても、こうした実質的な「平等」が異なることに目をふさいで、単に数的な平等のみを求めることを行ってはいないだろうか? こうした地域間の格差はひいては、こどもの生育条件の格差になるが、この格差を訴える地方の国会議員の数は、どんどん減らされている。 都市と地方の格差が、子育ての条件の格差につながってはならない。

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    エコノミスト/経済評論家

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    日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

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コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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