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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

このプーチン政権の変化は、今後の更なる軍事的行動の拡大を予感させる。 というのも「軍事作戦」という言葉は、戦域を拡大しない「局地戦である」という自己限定があったと考えられる。そこで「紛争」であったり、「危機」であったりという用語をこれまで多くのメディアは使用してきた。そこには軍事的行動の拡大を抑止するという願いもあったはずだ。 しかしながらロシアに戦時体制を敷くことで、「戦争」という定義に代わるとするならば、それは、主権国家が国権の発動として行う「戦争」という意味を強く持たせてしまい、無制限の軍事行動の拡大、全面的かつ領域を限定しない軍事行動の展開を国際政治的には意味することとなる。 さらなる拡大を危惧する。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 岡部芳彦

    神戸学院大学経済学部教授/ウクライナ研究会会長

    まだ日本のメディアでは詳細が書いていないので少し付け足すとモスクワで開催の「全ロシア・クラス担任教師…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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