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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

東京の今日の感染者数はほぼ1万人となった。これは先週の予想に近いものである。 年代別で見ると10代以下の新規感染者がほぼ1割を占めている。こうしたこれまでワクチン接種の対象でなかった世代の感染者に対して、政府は新たに5~11歳のワクチンの承認ということで対応しようとしている。10代以下にすると2割の感染者を占める。 20代から40代までの現役世代の比較的若い層が6割以上を占める為に、重症化する方が急拡大することはなく、65歳以上の重症化しやすいと考えられる層は5%ほどと低い割合である。これだけの感染者がいるにもかかわらず重傷者が11人というのはこの感染者の年代別データからも理解できるものだろう。 小池知事はワクチン、経口薬、中和抗体を三種の神器となぞらえて、それによる対策に望みをつないでいる。社会活動の維持のためには全国で5万人近くの感染者に、これらがいきわたるかが今後のカギかもしれない。

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コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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