Yahoo!ニュース

佐々木成三

佐々木成三認証済み

認証済み

元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

報告

解説金属バットで警察官や他者を攻撃しようとしている状況では、差し迫った生命の危機が認められ、他に対応手段がないと判断されれば、拳銃の使用は適正であると考えられます。金属バットは致命的な危害を及ぼす可能性があるため、警告を行っても従わない場合、拳銃を用いることが生命を守る唯一の手段となりうるでしょう。 しかし、現場の警察官は拳銃と警棒しか携帯しておらず、これらの装備のみで生命の危機に対応しなければならないのは、警察官自身や市民の安全を守る上で大きな課題です。特に、最近の国内での強盗事件などを考慮すると、拳銃以下・警棒以上の武器が求められる場面も増えています。現状では刺股などの武器しか用意されておらず、スタンガンなど中間的な武器の装備を認めるなど、装備に関する規制の見直しが必要かもしれません。

コメンテータープロフィール

佐々木成三

元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

22年の警察人生のうち、埼玉県警察本部刑事部捜査第一課で10年間従事し、数々の重要事件捜査本部において被疑者の逮捕、取り調べ、捜査関係者からの情報収集、被害者対策、遺族担当に関わり、多くの経験があります。また、捜査一課においては、デジタルフォレンジック(デジタル証拠)を収集・ 解析するデジタル捜査班⻑として、パソコン、防犯カメラ、スマートフォンの解析を経験しており、サイバー犯罪捜査においても知識を有しています。

関連リンク(外部サイト)

佐々木成三の最近のコメント