解説死体所見で判断が難しいのは溺死です。事件と自殺のいずれの場合も死因が同じであるため、現場の状況や事件発生前の被害者の行動を詳細に捜査し、事故の可能性を排除する必要があります。今回も、警察は慎重に証拠を集め、被害者を沈めたのが容疑者以外にいないことを立証し、逮捕に至ったと考えられます。 また、保険金に関しても、容疑者の借金状況や保険契約時の状況、事件前に容疑者が電話で保険の契約内容を確認していたこと、そして事件後の行動などから多くの不審点があり、殺人の動機として保険金目的であったことを綿密に裏付けたと考えられます。 さらに、被害者が鉄アレイと共に沈められていた状況について、容疑者が一緒に購入したと発言していますが、警察は鉄アレイの入手経路についても詳細に捜査し、その供述には大きな矛盾があること明らかにしたと思われます。 被害者のご冥福をお祈りします。
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コメンテータープロフィール
22年の警察人生のうち、埼玉県警察本部刑事部捜査第一課で10年間従事し、数々の重要事件捜査本部において被疑者の逮捕、取り調べ、捜査関係者からの情報収集、被害者対策、遺族担当に関わり、多くの経験があります。また、捜査一課においては、デジタルフォレンジック(デジタル証拠)を収集・ 解析するデジタル捜査班⻑として、パソコン、防犯カメラ、スマートフォンの解析を経験しており、サイバー犯罪捜査においても知識を有しています。
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