見解「松平信康殺害事件」は、徳川家康をどう描くかによって全く扱いが変わる点が面白いですよね。 大門さんの記事にあるように、私も実際はあくまで徳川家中の方針の違いと対立によるものが原因だったと考えています。 “家康が家中を統一するために妻子を殺害”したわけですが、これだと一般的な家康のイメージにマッチしません。 特に江戸時代には家康は“神”ですので、この理由で良いはずがありません。 そのため、記事にあるような「泣く泣く」の展開が後付けされていき、よくありがちな“全部、織田信長が悪い”という背景も追加されていったのでしょう。 現代の小説やドラマにしても、家康をヒーローで描くとしたら何かしらの正当な理由・フォローが必要になるわけで、最近ですと大河ドラマ『どうする家康』が物語の軸として、そこに新しい展開で挑戦していましたね。 まさに「歴史は面白い」と思うポイントが詰まっている事件かと思います。
コメンテータープロフィール
埼玉県熊谷市出身。熊谷高校、立教大学卒。歴史ナビゲーターとして、元芸人の経歴を生かし、明るく分かりやすいトークで歴史の魅力を伝えている。歴史作家としては『ポンコツ武将列伝』『ヘンテコ城めぐり』『どんマイナー武将伝説』など多数の著書を執筆。メディア出演の他、全国各地での講演活動や、歴史系の番組・演劇・ゲームの歴史考証や構成作家を務めるなど幅広く活動をしている。トレードマークは赤い兜(甲冑全体で20万円)で、前立ては「長谷川」と彫られている(特注品で2万5千円)
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