父の日が忘れられがちなのは、たしかに母親と比べるとまだまだ父親の存在感の方が少ないのかもしれません。また、一般の方のコメントにもあるように、「照れくささ」もあるのかもしれません。我が家も、母の日の方が圧倒的に脚光を浴びている現実がありますので、上記の理由は納得がいきます。ただ、一昔前とくらべれば、多くの父親が子育てや家事をあたりまえにやり始めている実態もあります(もちろん、家庭による差は大きいですが)。別にこのような商業的なイベントに乗っかる必要はないので、父の日に何かする必要があるとは必ずしも思いませんが、日常の中で何らかの感謝のメッセージが伝えられるといいですね。家族のつながりを感じることが大切で、形よりも気持ちの問題なのかもしれません。
コメンテータープロフィール
専門は、保育学・乳幼児教育学。主に乳幼児期の教育・保育および子育て支援に関する質的な研究。 社会的活動としては、日本保育学会理事、乳幼児教育学会理事、こども環境学会理事、等がある。主著には、『「語り合い」で保育が変わる-子ども主体の保育をデザインする研修事例集』、『非認知能力を育てる あそびのレシピ 0~5歳児のあと伸びする力を高める』、『日本が誇る!ていねいな保育 0・1・2歳児のクラスの現場から』『21世紀型保育の探求-倉橋惣三を旅する』等がある。