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岡本孝司

岡本孝司認証済み

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東京大学教授

報告

見解本来、エネルギー基本計画は、日本の産業基盤となる、電気や天然ガス等、長期的視点が必要なエネルギー調達を含めたベストミックスを示し、産業成長を進める事が目的です。最近の計画は、単なる希望を記載した空想小説になっています。長期的であることから、現在計画策定をしている役人や政治家は、計画が想定した時期には、リタイヤしたりしており、責任を取らなくてよいためかもしれません。少し前の計画の答え合わせをしてみてください。現状、未だに火力が70%以上です。 エネルギーはウクライナ戦争等、世界情勢の影響を受けます。そのような中で、将来の日本の産業や国民が困窮しないため、必要な計画を策定するべきものです。 原子力も火力も水力も風力も、全てのエネルギー源をベストミックスで計画しないと、外国にエネルギーや食糧という生殺与奪権を握られてからでは遅いのです。しかし、現状では原子力も再生可能も希望しか書かれていません。

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コメンテータープロフィール

専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。

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