補足東北電力のホームページによれば、本日は、発電機を動かす試験を実施しながら、原子炉の中性子計測のための校正用機材を原子炉内部に挿入しようとしていたようです。ところが、この機材が途中で止まってしまったという事です。現在は、すでに引き抜かれていて、安全は確保されています。 この故障の原因究明のために、原子炉を止めて調査を行うのではないかと推定します。中性子計測は、原子炉運転のために必須です。安全運転のためには、中性子がちゃんと計測できていることを確認することが必要で、この確認作業を校正といいます。校正用装置の故障の原因がわかれば、修理を行うなどをして、再度、原子炉を起動して、中性子計測の校正などの試運転を進めていくと思います。 ホームページなどで、トラブルなどの情報を時間遅れ無く公開されている姿勢は、大変良いことと思います。安全第一で、着実に試運転を進めていただきたいと思います。
コメンテータープロフィール
専門は原子力工学。東京大学大学院工学系研究科原子力専攻教授。東京大学にて、30年以上にわたり原子力安全、原子力熱流動などの研究教育に従事。月刊誌エネルギーレビューに、コラム「原子力何でもQ&A」を10年以上にわたり連載中。
岡本孝司の最近のコメント
再稼働した女川原発2号機 機器トラブルで原子炉停止
テレビ朝日系(ANN)
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