最後にマリウポリに行ったのは2013年3月。アゾフ海に浮かぶ月の美しさに目を奪われ、普段あまり風景写真を撮らないのにいつの間にかシャッターを切っていました。その後、東ウクライナの戦闘が膠着状態に陥った後もなかなか行く機会がなかったけど、現地の友人から何度も訪問の誘いがありました。「ホントに最近、町の開発が進みお洒落になったので早くおいでよ」といった類の内容。そんな街をも平気で廃墟にすることを厭わないロシアの戦略、戦術的な「嗜好」には背筋が寒くなります。連絡が取れて無事を確認できた人がいる一方、連絡が取れない人たちもいてとくに現地のギリシャ系ウクライナ人幼稚園の人たちとは連絡がとれておらず本当に心配しています。18世紀のエカチェリーナ女帝の時代にロシアによってクリミア方面から強制入植させられたギリシャ人の子孫である彼らが、そのロシアによってまたしても故郷を失うのかといたたまれない気持ちです。
コメンテータープロフィール
政治・経済・文化などのウクライナ研究、日本・ウクライナ交流史が専門。ウクライナ国立農業科学アカデミー初の外国人会員。日本人とウクライナ人の交流史に関する著書を続けて刊行しているほか、ウクライナの詩集や民話の日本語への翻訳も行っている。ウクライナ内閣名誉章、最高会議章、ウクライナ大統領付属国家行政アカデミー名誉教授などを授与される。ロシアへの留学経験もあり。Yahoo!ニュース 公式コメンテーター「コメンテーターアワード2022」受賞。なお発信内容は個人の見解であり、所属先を代表するものではありません。
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