補足社会人野球の場合、多くは大学を卒業してから入社する選手が多く、そうなると最短でドラフト指名されてもプロ1年目には25歳（早生まれなら24歳）ということになり、一軍の戦力になるまでに残されている年数は長くありません。また社会人野球を統括している日本野球連盟とNPBの取り決めで、企業チームの選手は育成ドラフトでの指名はNGとなっています。それを考えると大学卒の社会人選手のドラフト指名の難しさがよく分かるでしょう。 ただ、記事にも書いたように25歳を過ぎ、下位指名で入団した選手が意外に早く戦力になっている例があるのも確かです。今年の社会人は昨年の度会選手のような目玉選手は不在ですが、実力のある選手は決して少なくありません。今年もそんな意外な即戦力候補が下位で指名される可能性も十分にあるのではないでしょうか。
コメンテータープロフィール
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所（PABBlab）」でも毎日記事を配信中。
